10月21日に「男の子にも女の子にも似合う服」が発売されてから
1か月が経とうとしています。
たくさんの方に手にしていただけていること、
そして何より、早速たくさんたくさん形にしていただけていることに
感謝でいっぱいの毎日を過ごしています。
本当にありがとうございます!
毎日どしどしと作り上げてくださるインスタグラムでの投稿に
本を作るまでは知らなかった素晴らしいハンドメイドの世界がそこにはあって
私も15年縫う仕事をしてきていますがまだまだ、まだまだ、学ぶべきことはたくさんあるなと
私自身たくさん学ばせてもらっています。
(可愛く作ってくださっていることがただただ嬉しい気持ちが大半♡)
今回は
ちらりと記載されていたご意見として気になりました
肩ボタンのプルオーバー(つなぎも同様)の袖付けのお話を
お伝えしたくblogにまとめました◎
プルオーバーの袖の縫い代の寸法が合わない.. というご意見を発見して
すぐさまプルオーバー全サイズ寸法を確認しました。
(もちろん発売前にも全てのアイテムやサイズ、寸法の確認を編集者さんと一緒に
間違いはここで見つけるんだ!という気持ちで行っていました。
縫い代込みの型紙を前に、出来上がり線を引き、縫い合わせる寸法を確認する
手作業で念入りに。)
そして、ひとまず、ほっと
お袖など型紙の寸法には間違いはなく。
私も掲載作品のためや確認のために
あらゆるサイズを形にしてきていましたが気にはとめずに縫い進めていたので
改めて、袖付けのことについて調べてみました。
そして再度、肩ボタンのプルオーバーを全サイズ形にしてみることに。
そこで、なぜ袖付けが合わせづらいのかが見えてきました。
まず、出来上がり線は同じ寸法であっても
袖の形状、身頃のアームホール(袖周り)の形状で
布端の寸法は変わってくること
山になっているラインは寸法が長くなり、谷になっているラインは寸法が短くなります。
その2枚を合わせる時に、
布の端を合わせてしまうと寸法に差が出てしまうということ
これは調べてみるとこのアイテムに限ったことではなく袖付けの難しさではあるそうですが
今回のプルオーバーとつなぎのデザイン上、特に
身頃側は、ほぼ たて地であるため布目が動かないというのもポイントかなと思いました。
(バイアスであれば多少融通がきく)
ここに
バイアスであったり布目も動きやすい、そして布端の寸法が長くなっている袖を
合わせるからだなと。
そこで、縫い合わせる際に意識していただきたいのが
布端ではなく
出来上がり線上で合わせながらまち針を留めていただくこと
まち針は出来上がり線上(布端から1cm)のところを少しだけすくうイメージでとめます。
↓布端は寸法が合わないということがわかりやすいように
まち針の間の布を浮かせるとこんな感じになります
(写真・上で浮いている方が袖側
下・身頃のアームホール)
布端は寸法は合わないことをイメージしながら
そして縫う際は、このように縫う部分をしっかり押さえながら
手前の布を持ち、やや伸ばしながら縫うと綺麗に仕上がります。
(カメラを持っているため手前の布を持てていませんが)
↑この辺りの布を気持ち手前に引っ張りながら縫い進めます。
ちなみに今回掲載している全てのアイテム、いせ込みは必要のないパターンに調整しています。
この感じで...慣れるまではすこし難しく感じる方もいらっしゃる袖付けかもしれませんが
是非、意識しながら形にしていただければ...
少しは縫いやすくなるかなと思います。
そして、肩ボタンのプルーバー繋がりで首回りのバイアステープのコツを◎
コツと言うと大げさですが,,, 大切なのはとにかく切り込みそしてアイロンです^^
切り込みは、首回りの丸いカーブになっているラインが直線になるまで入れます
この時に直線にならずツッている箇所があればそこに切り込みを加えます
何度もお着替えやお洗濯を繰り返す子供服
首回りをお洗濯にも強くしたくてしっかり包む仕様にしているので
使う生地が厚手の場合など、パイピングは薄地で用意していただくと
綺麗に仕上がるのでおすすめです。
そして最後に、パンツのウエストゴムについても少し
本にも掲載しているのですが、ゴム寸法は目安です
これは使っていただく生地によってもゴムによっても必要寸法が変わってくる場所になるため
さらにお子様によってウエストはそれぞれなので
ぜひお子さまに合わせて調整していただければと思います^^
厚手の素材を使ってパンツを作る場合は
ウエスト部分だけは厚手の素材を避けるなどしていただくと
ゴムがしっかり落ちることなく着用いただけるかと思います。
長くなってしまいましたが
少しでもみなさまの手づくりの参考になりましたら幸いです
あくまで、ご参考までに ^^
追記:プルオーバーやシャツの柄合わせはバストラインで合わせる方法がおすすめです◎
また時間が作れたら記事にしたいと思います
手づくりでのcodamariも楽しんでいただけますように 心を込めて。